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DATE : 2006/07/19 (Wed)
 世界的には英語のfootballが外来語として、用いられているのが一般的である。詳細はInterLangを参照されたい。代表的な言語としてはフランス語ではfootball、ドイツ語ではfußball、スペイン語ではfútbol、ポルトガル語ではfutebolである。但し例外的にイタリア語ではcalcioと言う名称が用いられる。

 サッカー(soccer)という名称は、アソシエーション(協会式)フットボールAssociation Footballが転化した物である。なんにでも語尾に「er」をつけるという19世紀後半に流行ったイングランドでのあだ名のつけ方に由来し、同時期にラグビーがイングランドでラガー、ruggerと呼ばれていたのと同じである。

 このサッカーと言う名称は、他のフットボールと区別する必要が生じた際に用いられる傾向が強い。サッカー以外のフットボールの方がメジャーである国ではこれと区別するため、サッカーと言う名称の方が用いられやすい。

 例えばアメリカ合衆国ではfootballと言えばアメリカンフットボールを指す事がもっぱらであり、そのため別個にサッカーという名称を用いる必要性が生じる。

 他の各国の詳細についてはフットボールの項目を参照されたい。日本では、フットボールとは、サッカー以外に、アメリカンフットボール、ラグビーを含めた広義で解釈される傾向が強いため、一般的には用いられない。

 

次に漢字での表記であるが、日本語、朝鮮語では蹴球(日本語での読みは「しゅうきゅう」)という漢字が当てられている。

 これは日本にサッカーが本格的に普及し始めた1905年以降の創作と考えられる。これ以前の文献には「蹴球」という言葉は見当たらず、フートボール、アッソシエーションフットボール、フットボールが散見される。

 「蹴球」が現れるのは大正時代の文献からである。「蹴球」の当て字は、日本国内に古来から行われてきた蹴鞠を連想して名づけられたといわれる。日本語では長らく蹴球と呼ばれていたが、戦後すぐの1946年に「蹴」の文字が当用漢字からはずされたことから、メディアに記載できない理由で、徐々にサッカーという呼び方の方が一般的になっていった。

 漢字表記自体が一般的ではないものの、朝鮮語における漢字表記も「蹴球」が用いられる。これは、1945年まで続いた日本統治時代において、同一の協会(大日本蹴球協会)の下にあった影響が大きい。同じ漢字文化圏である中国語では足球が当てられる。

 日本語転換としてはこの他に、「アソシエーション式フットボール」、もしくはこの略語の「ア式蹴球」という名称が現在でもしばしば用いられる場合がある。それを略しただ単に「アソシエーション」と呼ぶことも現在では一般的でないが、過去に普及していたようである(「彼は学校で蹴球(アソシエーション)をしていて、顔を蹴られ、顔中包帯をして、病院へ通っていたのであった。」中島敦『斗南先生』より引用)。

 また、現在でも一部では「アソシエーション」の語が使われることもある(早稲田大学ア式蹴球部)。またsoccerに関しても、サッカーというカタカナ転換以外にもソッカーというカタカナ転換が見られる。(慶應大学ソッカー部)。
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